考え方のクセ⑦「公正世界の神話」について
「因果応報」という言葉があります。
人は良い行いをすれば良い報いがあり、反対に悪いことをすれば、かならず悪い報いがあるというものです。
これまで、私たちの身の回りに良いことが起こった時に「あの時の苦労は無駄じゃなかったんだ」と嚙み締め、
憎たらしい人に悪い出来事が降りかかった時に「当然の報いを受けているんだ」と思うことが
ありませんでしたか?
良い出来事や悪い出来事の背景には、必ず納得のいく公平で公正な理由がある。
そんな世界のことを「公正世界」と呼び、世界(人生)というのはそういう風にできているんだと
信じることが「公正世界の信念」です。
「公正世界の信念」は、幼少期の教育の中でさながら「神話」のように、折に触れて大人から伝えられます。
「ちゃんと食べなきゃ大きくならないよ」「良い子にしていたらサンタさんが来てくれるよ」...
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“怒り”が教えてくれる大切なこと
“怒り”と聞いて、何かいいイメージは思い浮かびますか?
年を重ねるほど、すぐ怒るのはよくないことで、子どもっぽい、格好悪い、もしくは怒りは悪いものと
思っている人は少なくありません。
私たちは、自分の大切なものや考え方が傷つけられたり、奪われたという感覚が大きければ大きいほど、
怒りを感じることがあります。
怒りは出し方によって問題になることがありますが、怒りの感情そのものは自分の大切な一部です。
そして、境界線が脅かされたことに警報を鳴らす機能でもあります。
自分という領域は、こうされたら嬉しい、嫌だといったYes、Noをひとつずつ積み重ね、
徐々に自分と他人を区別する境界線を引きながら、形作られているものでもあります。
もし、誰かが自分の引いた境界線を無断で踏み越えて大切なものを奪っていこうとしたら、...
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心理検査ってなに?
心理検査というとどんなイメージが浮かぶでしょうか?
絵の具のシミを見て答えたり、木の絵を描いてみたりといったものを漫画やドラマで
見たことがあるかもしれません。
小学生くらいの頃から夢中になるような「この質問にどう答えるかであなたの○○度が分かる!」
「この絵が何に見えるかであなたの深層心理が分かります」といったいわゆる心理テストは
とても面白いものですが「心理検査」ではありません。
心理検査も大ざっぱに言ってしまえば「自己理解を深める」「自分を知る」ための検査ではあります。
けれど実際の心理検査は、きちんと研究が重ねられて多くの研究者が関わって開発され(発展し)ていますので、
結果としては皆さんが想像されるよりももっと地に足のついた、自分でも(ある程度は)認識していて
納得のいく内容になることがほとんどです。
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年末年始は「攻略!きみのストレスを発見せよ!」~ゲームで身に着くストレスマネジメント~を遊ぼう!
年末年始は友人と集まったり家族とゆったり過ごしたりする時間が増えることと思います。
大人数が集まった際に「攻略!きみのストレスを発見せよ!」~ゲームで身に着くストレスマネジメント~を
遊んでみるのはいかがでしょうか。
伊藤絵美先生という認知行動療法の第一人者が監修された「ストレス」がテーマのボードゲームです。
何がストレスになるかや、何がストレス対処になるかというのは人によって違っていて、
そういった人との違いを楽しみながら「ストレスマネジメント」「ストレスコーピング」を
身に着けるゲームです。
いくつかのゲームモードがありますが、<自分のストレス発見ゲーム>はプレイ人数2人~6人
(3、4人が丁度良かったです)。思わず「あるある」と言ってしまいそうな日常のストレス場面が
描かれた50枚のストレッサーカードをランダムに2枚場に出して、親となるプレイヤーが...
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年末年始休業期間のお知らせ
こまち臨床心理オフィスでは、年末年始休業の期間を
以下の通りとさせていただきます。
【年末年始休業期間】
2023年12月29日(金)から2024年1月3日(水)まで
休業期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、
1月4日(木)より順次ご連絡させていただきます。
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計算ができない?
小学校に入ると、計算の学習が始まります。
そうすると、「あれ、周りの子にくらべると、うちの子計算ができない?」と思うことがあるかもしれません。
また、大人であっても、なぜか計算が苦手な方もいるでしょう。
計算をするためには、実は色んな力が必要とされます。
その中の1つは、言語能力です。
これは意外なことかもしれません。
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」といった数字とその意味をしっかり結びつけて、
1つ1つの言葉として身につけることがとても大切です。
「数字の意味って何?数字は数字でしょ」と思われる方もいるでしょう。
その方はあまり苦労せずに数量の意味と数字を結びつけられた方なのかもしれませんし、
苦労したことを忘れているのかもしれません。
具体的にいうと、数字の7は「積み木7個分」「1が7個集まっている」「5のかたまりに2を足した数」...
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