子どものカウンセリング・心理相談
子どもについて相談したいけど、どこに行けばいいんだろう?
子どものカウンセリングって、どこでやってるの?
そう考える保護者は多いのではないでしょうか。
子育てをしていると、子どもについて心配になったり、悩んだりすることはよくあります。
小学校・中学校・高校に通っている、学童期・思春期・青年期の年齢にあるお子さんであれば、
不登校(登校しぶり)、発達の問題(ASD、ADHD、学習障害、グレーゾーンなど)、学力不振、
人間関係、コミュニケーション、いじめ、進路、親子関係、性同一性などが気になることがあると思います。
そこまで深刻な状態ではないけれど、困っていることがある子供や保護者もいます。
そういった時には心理の専門家によるカウンセリングがお役に立てるのではないかと思います。
当オフィスでは心の専門家である臨床心理士・公認心理師がお子様や保護者の相談をお受けすることができます。
お子様の心理カウンセリング、保護者相談を検討しておられる方は、お気軽にお申し込みください。
Lear More自尊感情は高めなくても良い!?自信をつけるよりコンパッションを高めよう。
カウンセリングの中で「自尊感情を高めたい」「自信を持ちたい」というお話はよく聞きます。
「自己肯定感」という言葉を上げられる方もおられます。
・自分に自尊感情が足りないから、周りの人のように生きられない。
・自信が持てないから新しいことに挑戦する勇気が持てない。
・自己肯定感が無いから、ネガティブなことばかり考えてしまう。
だからとにかく自信をつけなければと躍起になる人は多いように思います。
周りで活躍している人が、みんな自信に満ちているように見えることが一層自分の焦りを煽ります。
しかし、そのように「自信を付けること」を目的にして行動するモチベーションを上げられる人が
どの程度いるのでしょうか?
自尊感情、自信、自己肯定感を高めようと思って本当に高められたことのある人がどのくらいいるでしょうか?
そもそも、自信は本当につけなければいけないものなのでしょうか?
「自尊感情」は「自己に対して肯定的な評価を抱いている状態」と言われており、
定義に「評価」(別の定義では「価値」などとも)の言葉が組み込まれている通り
どうあっても他者との比較や評価的視点から自由でいることは出来ません。
「他者と比較しないで自分の立てた目標だけを見て自信にしなさい。」などというのは、
人間が社会から切り離されては生きていけない生き物である以上そもそも不可能な
アドバイスと言えるでしょう。もちろん自尊感情はあるに越したことはないですが
それは「評価」である以上、周囲の状況などによって変化し揺らぐはずのもので
常に高い状態に安定しているなどあり得ません。
しかし「自尊感情が持てなくてつらい」というのもまた確かなことでしょう。
その場合、自尊感情が持てないことの何が辛いのでしょうか?
きっと、自分を認められない、他者のことを認められない、気持ちが落ち着かない、
というところにあるのではないでしょうか。
しかし、自分や他者を認めながら心のバランス調整も兼ね備える力は、自尊感情でも
自信でもなく「コンパッション」(※コンパッションについて詳しくはこちらのブログへ)
にあるのです。
あなたの身の回りに、もしいつも自信があって良いな、ああいう人になりたいなと思える人が
いるとしたら、おそらくそれは単に自信がある人ではなくコンパッションのある人ではないでしょうか?
彼らの、自分にも他者にも寛容で思いやりがあり、落ち着いている様子が
まるで自信にあふれているように見えるのではないでしょうか。
コンパッションは誰にでもある力で、いつからでも育てていけることが研究により明らかになっています。
当オフィスではカウンセリングの方法の一つとして、コンパッション・フォーカスト・セラピーに取り組んでいます。
コンパッションを高めていきたいと言う方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
特に「自尊感情を高めなければ」と思う人こそコンパッションに目を向けてみるのも、
自分の辛さを取り去るための意外な一つの選択肢になるかもしれません。
Lear More『君は放課後インソムニア』
✩.*˚✩.*˚ 『君は放課後インソムニア』 原作:オジロマコト ✩.*˚✩.*˚
前回に引き続き、眠れない夜がテーマになっている漫画です。
インソムニア=不眠症。
不眠症に悩む主人公が、偶然にも同じことに悩むクラスメイトに出会い、
天文部として一緒に活動していくストーリーです。
夢中になれることを見つけ、ひたむきに行動したり、
どうしようもできない壁にぶつかって打ちひしがれたり、
仲間のためにみんなが力を貸したり、
お互いの存在に安らぎを感じて眠りについたり…
高校生ならではのキラキラした青春、エネルギーに溢れる若さ、悩みながらも
前に進んでいく脆さと強さなどが描かれています。
そのなかで、自分が眠れないことについて思いを巡らせて、
お互いが眠れなくなった過去について知っていきます。
不眠症に悩んでいる人は多いと言われていますが、眠れない理由は人それぞれ違う。
そのことをこの作品では、
<あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある―― > と表現しています。
もしかしたら、今これを読んでいる方の中にも、夜眠れなくて困っているという人も
いるかもしれません。
カウンセリングでは、あなたが眠れない意味について一緒に考えていくことができます。
自分が眠れない意味について考えたい、どうにかしたい、と思われたら、
ぜひ当オフィスにお問い合わせしてみてください。
原作は漫画ですが、アニメ化、映画化もしています。
アニメでは息を吞むほどの幻想的な星空が描かれ、特に5話がおすすめです。
ぜひみなさんも見てみてください。
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Lear Moreシニア世代の心の悩みとカウンセリングについて
私たちは、日々幅広い年代の方々を対象にカウンセリングをさせていただいていますが、
今回はシニア世代の方々のカウンセリングについてお話させていただけたらと思います。
本来カウンセリングは、自分のことについて専門家である心理カウンセラーと話をしていく中で、
自分の性格や、現在直面している状況についての理解を深めていき、自分なりの悩みの解決策を
探していくサポートをする役割があります。
勿論、それはシニア世代の方々でも同じであり、大きく変わるものではありません。
しかし、人間は年齢を重ねていくにつれて、変わりにくくなっていきます。それは当然で、
性格(人格)とは、その人がよくとる行動パターンや思考パターン、そして感情のパターンの
集合体が性格と呼ばれるものであり、年齢を重ねるについてこうしたパターンは強化され、
固定化されていき、変化し辛くなる傾向があります。
もちろんいくつになっても柔軟な対応ができる方もおられますが。
性格の変化や修正に多大な労力と時間が必要であることに加え、年齢を重ね、自分のパターンを
確立されてきた方々が変化や修正をするためには、より多くのエネルギーが必要になってくるため、
大きなパターンの変化を望むのは難しくなります。
しかし、ではシニア世代のカウンセリングは意味のないことかと言えば、決してそうではなく、
大きなパターンの変化というより、今までの自分の人生を振り返り、それがどのような人生だったか、
そこにどんな意味があったかについて理解をしていくというカウンセリングの側面への比重が大きくなってきます。
勿論、シニアではない世代のカウンセリングでもこれは重要なテーマなのですが、シニア世代では特に重要で、
昔を思い出し、懐かしい思い出を誰かと語ることで自分の人生を振り返り、より生活を活性化することが
できるようになる等の効果がある回想法はとても有効です。
今までの人生を振り返ることで、自分がどのような人生を歩んできたかについての理解を深め、
その意味について誰かに語りながら一緒に考えることは、非常に意味深いです。
大変で、辛い思いばかりして苦労してきた方々には、そんな辛いことや苦しいことは思い出したくない、
話したくないといった方々もおられますし、カウンセリングに来られる、悩んでいるシニア世代の方々には
そういった方が特に多いと思われます。
しかし、それはその方が苦しみや辛さを生き抜いてきた波乱万丈の人生記録であり、
一生懸命に生き抜いてきた証明でもあると思います。
人は自分の人生の物語、文脈の中で生きており、こういった言い方は失礼なのかもしれませんが、
物語とは山あり谷ありといった波乱万丈の物語の方が魅力的であり、興味を感じるものだと思われます。
自分の人生への魅力や意味を、心理カウンセラーに語りながら一緒に再発見していくことが
シニア世代のカウンセリングでは重要なテーマになってくることが多いです。
人間は生涯成長するといった立場では、シニア世代の発達課題として人生の統合ということが挙げられています。
これは今までの自分の人生を振り返り、自分はどのような人生を歩んできて、それは自分にとって
どのような意味があったかについて自分なりに総括していくということですが、
そういった人生の最後の課題を行うために、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
自分の長い人生をじっくり振り返るということは、それだけでもとても意義のあることだということは、
日々のカウンセリングで私が実感していることです。
Lear More新型コロナ感染症後の社会への再適応について
新型コロナ感染症も2類から5類になり、出勤や通学、旅行のために電車に乗る人々も増えてきて、
社会が以前の状態に戻ってきているように感じられます。
マスクを着けている人も、少し前までのほぼ100%着けている状態から、ちらほらつけていない人も
見られるようになり、その変化を実感せずにはいられません。
そういった以前の状態を取り戻しつつある社会状況の中で、社会生活を送る人々が心理的にも前の状態に
戻るのかということについては、必ずしもそうではないのではと思われます。
それは、新型コロナ感染症拡大前⇒①感染症が2類になり、
施設や企業、学校での自粛が始まった後⇒②感染症が5類になり、
自粛が減った社会に変わること、といった一度コロナ禍の社会に適応した人々が、
さらにコロナ禍後の社会に再適応を求められる状況だと思います。
適応とは、その状況や環境に合わせて、行動を変えたり、自分を変えていくことなので、
変化には常にストレスが伴うため精神的に不安定になりやすい状態であり、感染症が2類になった①の
状態が数年続いたため、その環境に苦労して適応した人々が、感染症が5類になる②の状態になり、
更に再適応を迫られる、ストレスを感じやすい状況であるのは確かだと思います。
もちろん、コロナ禍が緩んで、旅行やアクティビティーに出かけやすくなり、ストレスを解消しやすく
なっているのは間違いなく、ポジティブな方向での適応ではあると思われます。
ただ、例えそれが社会的に良いと思われていること、例えば進学、就職、結婚、昇進といった
イベントであっても、例で言えば昇進うつやマリッジブルー等、うつになる要因として挙げられることから、
そういったポジティブな変化をストレスと感じる人もいるのではないでしょうか。
再適応に対して適応疲れによるストレスを感じていたり、コロナ禍を経て急激に
変化した社会への適応に困っている方々は、カウンセリングで話し合いをしながら
新しい社会環境にうまく適応していく道を探してみるのはいかがでしょうか。
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